代表挨拶

 

~ 国の為、人の為 ~

 私自身今年で55の歳を迎えます。父の跡を継ぐまでは東京の美容室で勤めていました。8店舗のマネージャーを経て畑違いの製造業の仕事を始めたのが25歳の時でした。
 
 それから約26年間、途中自動車販売会社を立ち上げましたが、社長を実の弟に譲り私自身は製造の仕事に携わってきました。
 
 そして5年前に移動美容室を始めるきっかけになったのは、私の最後の仕事として高齢者と共に生きていく、そのお手伝いが出来る仕事をする、この思いからでした。
 
 製造業を始めてからも、脳梗塞で倒れ半身麻痺してしまった父が亡くなるまでの12年間介護や髪の手入れを行って来た事や、父の教えである「従業員とは家族より長い時間を一緒に過ごすわけだから社長として自分の出来る事は全てやること」を胸に希望者の方には技術を生かし無料で髪の手入れを26年間行ってきたことが、移動美容室を運営していく上での基盤になったと思います。
 
 同時にこれまでの美容業、製造業、自動車販売業を行ってきた経験を生かし移動理容美容車(以下:移動美容車)の製作も始めました。平成26年に第1号車が完成して以来、移動美容車の安全性・利便性を追求するために幾度となく設計の見直しや改良を行い、今では全国各地に販売しております。
 
 美容室の新しいスタイルであるこの移動型美容室が広まることで福祉美容の普及や復興地や過疎地、美容室に通うことが困難な方にもサービスを提供することが出来る住みやすい日本社会に繋がり、今後の美容業界の発展に貢献していきたい所存です。
 
 この思いに共感を得ることができ、去年より「移動美容室こころ」では移動美容車を増車して70数か所の高齢者施設に伺っております。
 
 今後も福祉理容美容に携わる同じ志を持った仲間を全国に広げ、常に意見交換や協力し合うことで高齢者が住みやすい日本にする為のお手伝いを尽力して参ります。

 

平成31年4月7日

移動美容室こころ オーナー酒井英一